わたしと明日のおしゃれなカンケイ

スタイリスト&エッセイストの中村のんの日々、印象に残った出来事。

憧れのソフィア・コッポラの「ナマ」に触れられた幸せ

ガーリー・カルチャーを語る上で欠かせない存在、ソフィア・コッポラを知ったのは、90年代半ば、代官山に「ミルクフェド」がオープンしたとき、そのデザイナーとしてだった。
そして、2000年代に変わる頃、映画『ヴアージンスーサイズ』を観て、その才能に嫉妬するほど憧れた。(今でもこの映画は、もっとも好きな映画5本指の中のひとつに入る)

少女のもつ危うさ、はかなさ、残酷さを、ファッションという甘いベールにくるんで見せてくれるソフィア・コッポラの耽美な世界は、好きという言葉では足りないくらい好き♡

そんなソフィア・コッポラの長編6作目となる最新作『ビルガイド 欲望のめざめ』のジャパンプレミア上映を記念して出版された「ソフィア・コッポラ監督 20周年記念メモリアル・フォトブック『SET PICTURES』」の発売に合わせた写真展のパーティが、1月17日に原宿のBOOK MARCで開催されました。


この日は大雨の寒い日だったけど、ソフィア・コッポラを一目だけでも拝みたくてドキドキしながら一番乗りに駆けつけました。

本人はなかなか現れなかったけど、場内にはオシャレでキュートな女の子がいっぱいいて、繰り返し流されていた映画の予告編も何度観ても飽きない素敵さで、招待客の中に知り合いは全然いなかったけど、待ってる時間も楽しめました。


会場でふるまわれたドリンクは、フランシス・フォード・コッポラ・ワイナリーのソフィア・ブランドのワインでした。

だいぶ遅れてソフィア・コッポラ登場!入ってきた瞬間を興奮する気持ちで撮りました!

知り合いらしき人を見つけるたびに、自らハグしに行って、笑顔で会話するソフィア・コッポラは、主役のサービス精神というより、ただの参加者の一人という感じの自然なふるまいで、見た目は思ってた以上に華奢だったし(調べてみたら163㎝)、服も印象に残らないほど地味だったけど、フレンドリーな素敵オーラはハンパなくて、ちょっと距離を置いて眺めながら感激しまくりでした!

90年代から親しいヒステリックグラマーのデザイナー、北村信彦さんの姿を見つけたときは本当に嬉しそうで、素敵な二人に私までなんだか嬉しくなって、思わずカメラを向けてしまいました。

ちなみに昨年12月に東急プラザ表参道原宿で開催した中村のんディレクション「OMOHARA写真展 90’s」では、ヒステリックグラマーを紹介する際に、ソフィア・コッポラが90年代に撮ったヒステリックグラマーの広告の写真を展示しました。
映画監督になる前のソフィア・コッポラが、女優やミルクフェドのデザイナーをやっていたことを知っている人はいても、写真家としても活動していたことは、あまり知られていないように思います。とても好きな写真です。

今回、先行発売した写真集『SET PICTURES』の写真を撮った写真家はアンドリュー・ダーハム。
もちろん買って、サインしてもらいました。
私の作った写真集『70’HARAJUKU』(BOOK MARCでも扱ってくださっています)をおずおずプレゼントしたら
「え、これ、僕にくれるの?ありがとう!」と、立ち上がって握手を求めてくれて、とても気さくな素敵な人でした。



アンドリュー・ダーハム撮影のこの写真は、ソフィア・コッポラの映画の現場で撮ったスナップ集ですが、切り撮り方のセンスや空気感がとーっても私好みで、ソフィア・コッポラへの愛とリスペクトも伝わってきて、一生、大切に、いつも身近に置いておく一冊になることと思います。


自然体のソフィア・コッポラの姿、若手女優の中で、私が今もっとも好きなエル・ファニングの素顔もいっぱい見れて嬉しい。






昨年2017に観た映画の個人的ベストワンは、エル・ファニングが出演した『20センチュリー・ウーマン』でしたが(ブログにも書きました)、
2018年のベストワンも、早くもエル・ファニングが出演する『ビルガイド 欲望のめざめ』になりそうな予感。
2月23日の公開が待ち遠しいです!

映画の詳しい情報はこちらから↓

beguiled.jp/