わたしと明日のおしゃれなカンケイ

スタイリスト&エッセイストの中村のんの日々、印象に残った出来事。

茅ヶ崎で過ごした幸せな二日間

11月9日、茅ヶ崎の「クリエイティブスペース・ハヤシ」で行われた「秋日の読書散歩2019」のゲストとして呼んでいただきました。

 

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茅ヶ崎駅まで迎えにきてくれた車(初めての電気自動車)が私のこの日の服とピッタリな色で、気持ちが上がりました!

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おまけに、この日の茅ヶ崎の海と空の色とも同じだったし。

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「読書散歩」というテーマなので、私が出版した2冊の本『70’HARAJUKU』(小学館)と『70s原宿 原風景』(DU BOOKS)をテーマとしたトークをすることになっていましたが、茅ヶ崎で70年代の原宿に興味をもって集まってくれる方たちがどのくらいいるのかしら?と正直不安でした。

ところがたくさんの方が集まってくださって、終わってから口々に「懐かしかった」「色々思い出した」「楽しかった」と言ってくださって嬉しかった。

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ギャラリーのオーナー・林美砂さん(左上)、このトークショーを企画してくださった編集者の尾崎靖さん(右上

私が作った写真集『70'HARAJUKU』の中には、パシフィックホテルのパシフィックパークで横木安良夫さんが撮影された写真も入っています。なんで原宿の写真集に茅ヶ崎?という人もいるけど、70年代は第一次サーフィンブームだったこともあり、原宿で遊んでた若者たちにとって、原宿と茅ヶ崎は地続きだったのです。

茅ヶ崎で生まれ育ったギャラリーのオーナー美砂さんにとって、今はなきパシフィックパークは原風景であり、聖地のような場所だそうです。

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横木安良夫さん撮影のパシフィックパークにいる女の子

 この日の夜は、美砂さんが、小津安二郎が常宿としていたことで有名な「茅ヶ崎館」を予約しておいてくれたので、前々からとても楽しみにしていました。泊まるだけでなく、行くのも初めてなので。

f:id:nakamuranon:20191114220524j:plain一歩足を踏み入れた途端、古き良き時代がそのままに残されたお部屋のあちこちに感激して、写真を撮りまくってしまいました。

その中のほんの一部だけ貼り付けます。

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私が泊まったお部屋は、まさに小津監督が脚本を執筆するときに何か月も泊まられたお部屋だとお聞きして、とても光栄な気持ちになりました。、とても光栄な気持ちになりました。

 

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旅館の玄関には、でっかい木の昔のサーフボードが飾ってあります。

 

 朝起きて、庭から道路に降りてまっすぐ海に向かいました。

湘南に住んでいる人にとっては当たり前の朝も、海から遠く離れたところから来た者のとっては贅沢な朝です。

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朝風呂に入って、海をお散歩したあとの朝ごはんは格別の美味しさでした。

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 私のトークの次、10日は写真家のハービー山口さんのトークの日でした。

ハービーさんとお会いするのは久しぶり。

早く着いたハービーさんと美砂さんのご自宅のお庭でまったり日向ぼっこをしました。

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「被写体の幸せを祈りながらシャッターを切る!」というハービーさんのトークはいつ聴いても、あったかくて面白くて、当然ながらこの日も大盛況でした!

 

トークが終わってから、客席にいた素敵な二人ずれの若い男性と話しているうちに、あ、そうだ!と思って、「ハービーさん、撮って!」と二人を引っ張って(笑)ゆきました。会話もしないですぐにカメラを手にしたハービーさん。

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そこに美砂さんのお嬢さんの18歳の類ちゃんがやってきたので、抜群のスタイルの類ちゃんにも「入って」と声をかけるとテレもせずにすっとそこに立った類ちゃんに、モデルの素質あり!と思いました。トークショーに参加されてたミュージシャンの持永さんも加えて即興の撮影会が始まりました。

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ジョー・ストラマーボーイ・ジョージをはじめ、ハービーさんがなぜあんなに自然で素敵なスナップを一瞬の出会いのうちに撮れるのか、その理由を垣間見たような気持ちになりました。

 

みんなで夕焼けの海を見に行きました。

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私、ハービーさん、持永さん、ギリギリの夕焼けをバックに。

家の事情も色々あって、旅をすることがなかなかできない状態の今の私ですが、

今回いただいた茅ヶ崎でのお仕事で、たったの二日間とは思えない、濃く充実した、そして茅ヶ崎の光と風を浴びながら、ゆったりとした時間を過ごすことができました。

茅ヶ崎に呼んでくださった林美砂さん、企画してくださった尾崎靖さん、そして、一緒に過ごしてくださった皆さんに素直に、感謝しながら帰途につきました。

またゆっくり行きたいです。茅ヶ崎