わたしと明日のおしゃれなカンケイ

スタイリスト&エッセイストの中村のんの日々、印象に残った出来事。

松濤発→石巻へ

4月5日
未曾有の災害の日から3週間が経ちました。被災地の人々の暮らしは今も、大変な状況が続いています。「少しでも、困っている人たちの力になりたい」という熱は、私のまわりを見渡すだけでも、どんどん高まっています。

今日は、サチさんとトクさんの家に、物資を届けに行きました。
昨日、お願いのメールをあちこちに送ったサチさんは、トクさんと、友人のご夫婦とで、4月6日の夜中から石巻に向かいます。

夕方行ったら、たった1日の間に集まった物資の量にビックリ!

すべての箱に、中身と個数がすぐわかるように表示が貼られていました。

みんなで手分けして、届けられた段ボールの中身を確かめながら、きちんと分類分けしてゆきました。

届けられた物資の中には、こんなメッセージが書かれたものもありました。
じーん。。。。

僕のモノはないのかな?とノアちゃん

グリちゃんも、見たことのない光景に興味津々

おおよそまとめた物資をすべてガレージに運び込んで、さらにきちんと仕分けしてゆきました。お手伝いの人もいっぱい。
パワーのある人のところには、パワーのある人たちが、愛のある人のところには、愛のある人が集まってくるもんだと、実感。

段ボールがなくなったリビングで、グリとノアは、やっと落ち着いて、いつもの定位置に戻りました。

サチさんとトクさんは、還暦過ぎ。
大きな団体では手が届かない、小さな避難所を回って、自分たちの手で、物資を届けることにしたのです。
「これだけあったって、三度ご飯を食べれば、あっという間でしょ。続けていくわよ、これからもずっと。何度でも」
頼もしい言葉に胸が熱くなります。
「避難所で、みんなを元気づけてくるからね!仕切ってくるよ(笑)」
うん、サチさんなら、着いて5分でリーダーでしょう。
今、日本全体で、一番必要なのは、信頼できるリーダー。
サチさん、期待してるよ!

「あ、そうだ、かかとがひび割れてる人のために、クリームも」と、
戸棚の中から、クリームをいくつか、取り出したサチさん。
「これ、高いの、だよね」と言う私に、
「うちには高いのしかないから(笑)。東京にいれば、いつだって、また買えるからさ」と、
出したクリームをすべて、持ってくバッグの中に詰めるサチさんでした。

大好き!素敵!サチさん。

サチさん、トクさん、気をつけて行ってらっしゃーい!
みんなの思いを、よろしく、届けてください!