わたしと明日のおしゃれなカンケイ

スタイリスト&エッセイストの中村のんの日々、印象に残った出来事。

私たちのフリーマーケット

震災直後から始め、今回五回目となる石巻市小淵浜支援のためのチャリティフリーマーケットを、10月15日(土)16日(日)開催しました。
16日、レジ前に立ってお手伝いをしました。

出品者は、毎回、ファッション関係者、芸能人がメイン。今回も、恒例の会場である代官山のKiKiの事務所には、どっさりお宝が並びました。



お客さんが少なくなった合間に撮ったスナップです。
手前にいるのは、スタイリスト仲間の浜仲さん、東京モード学園の教え子だった山田さん、フリマとはいえ、選らぶ目は真剣そのものです。
黒い服は、お客さんにアドバイスする主催者のサチさん。歯に衣着せぬ的確なアドバイスは、さすが、ショップチャンネルの人気者!

どのお客さんも、山のようにあるアイテムの中から、ちゃんと自分にピッタリな物を抱えて、レジにやってくることに、いちいち感動している私でした。雑多な物が溢れているフリマでのお買い物で、上手に見つけるコツは、やっぱり「自分を知っていること」です。
安けりゃいい、ってもんじゃない。
レジにくるお客さんがひっきりなしで、その様子の写真を撮る余裕がなかったのが残念でしたが。


これは、ひろみちゃんがゲットした2点。自分用に購入したブルーのダッフルは、イタリア製。なんと、2000円!娘のユキちゃん用のトナカイ柄のセーターは、昔、私が、息子のために買って、着てもらえなかった物。ユキちゃんに、とても似合ってて、喜んでもらえたのが、本当に嬉しかった!

私が購入した物を公開!
ブランドの人達が、売れ残りを提供してくれた物だから、どれも新品。


妹が飼ってるジャックラッセルテリアのラルフのために、こんなのも。

娘のために買った服。どれも雪乃の好みだし、すごく似合いそう。

年上のスタイリストの大先輩から「いいのがあったら買っといて」と頼まれて、選んだ3点。サンローランもあります。華やかな方だから、似合うと思うんだけど、気に入っていただけたらいいな。

お手伝いのメンバーは、ファッション関係者が多いから、服の搬入、撤収は慣れたもの。閉店後は、山ほどあった服が、あっという間に片づけられて、部屋はいつもの事務所の形に早変わり。川崎あゆみさん、および、KiKiさんのご厚意で、タダでお借りしているスペース。使わせていただいたあとのお掃除は、念入りに。

打ち上げは、中目黒のことことに移動して。
ことことはこの日は休業日で、オーナーのひろみちゃんも片付けを手伝いに来てくれたのです。サルヴァトーレのケータリングのピザ+ひろみちゃんが、さささっと作ってくれた副菜。そして、石巻の方が送ってくださったイカのつまみも。




フリマの会場でも、仲間や、お客さんたちとの会話する中で「断捨離しなくちゃ、と思ってるんだけどね」「でも、なかなかできないわ」なんて言葉が何度も飛び交いました。
私も含め、たくさん出品してスッキリした気分につかのまなったと思ったら、やっぱり、またここで買っちゃった、なんて人も。
でも、おしゃれや素敵な物に目がない私たちにとって「お買い物」は「呼吸をする」のと同じくらい大事なもの。
だから、せめて「断捨離」ではなく「かしこい新陳代謝」、あるいは「人の役に立つ循環」を目指すのが、ちょうどいいやり方だな、と思うのです。

出品者は、箪笥の肥やしでしかなかった物を放出することで、人に喜んでもらえ、一円も儲からないけど、そのお金は被災地で困っている人達の生活必需品を買うことに使ってもらえる。
購入者は、思いがけないアイテムに出会て、お得な金額で買えてハッピーだし、そのお金は、やはり、被災地で困っている人達の生活必需品を買うことに使ってもらえる。
主催者も、お手伝いの人達も、もちろん1円の儲けにもなりません。
でも、おしゃれと、愛と、楽しさが詰まった、このフリマは、関わった人すべてを笑顔にさせる。発起人のさちさんに心からの尊敬と感謝したい気持ちになりました!

次回、第六回目は、11月です。