わたしと明日のおしゃれなカンケイ

スタイリスト&エッセイストの中村のんの日々、印象に残った出来事。

ゴールデンウィークのキャンドルナイト

高砂淳二さんは、家族ぐるみでお付き合いしている親しい友人であり、写真展や、写真集など、彼の撮った作品から、たくさんの感動をもらってきた大好きな写真家です。http://junjitakasago.com/
石巻のご実家の倉庫に保存していた、パネルの作品たち、津波のせいで、美しい海や空の風景の上に、べったりとタールが張り付いてしまったそうです。被災地から作品を東京に運び、タールを落とす作業が丹念に行われました。
一部の作品は、手の施しようもなく破棄するに至ったそうですが、きれいになったパネルを自宅に展示するので、みなさんに観ていただきたい、そんなお誘いを受け、5月4日、行ってきました。
集まったのは、高砂家の、石巻支援に協力した人達、総勢40人ほど。キャンドルを持参することが、参加条件。


玄関を入るとすぐに。そして、仕事部屋に。リビングに。ダイニングに。ベランダに。作品のパネルが、すべてのお部屋に飾られていました。淳二さんが、たくさんの時間をかけて、愛を込めて、撮り続けてきた美しい海。美しい空の数々。石巻で被災したけど、見事、代々木上原に蘇りました。






大好きな淳二さん。淳二さんらしさが、よく現れてる写真が撮れたなぁと、自画自賛
大変だったと思うけど、そのことをことさら語るでもなく、おだやかな笑顔で、みんなが楽しんでいるのを眺めていました。

テーブルには、奥様の雅美さんの手によって、センスのいいお料理が並べられ、みんなが持ち寄ったキャンドルの灯りが、やさしく揺れていました。



息子の洋太と親友のリョウ君、そして、娘の雪乃と、高砂家の夏子ちゃん。若い人たちのきれいな肌も、キャンドルの灯りの中で、よりいっそう、やさしくきれいに。

キャンドルの中では、交わされる会話も、表情も、自然とやさしいものになる。

みんなが持ち寄った、ひとつひとつの灯り、ひとつひとつの話題、ひとつひとつの笑顔、ひとつひとつのお料理やドリンクが、作り出した素敵な会でした。

そして、こんな素敵な集まりのアイデアを、高砂家のみなさん、ありがとう!