ビルケンシュトックの写真集 『FORK&CRAFTS』
ビルケンシュトックジャパンから素晴らしい写真集が送られてきました。
「今季のシーズンテーマとビルケンシュトックブランドの方向性をあらわすべく少数のみ制作し、上顧客としてリストアップしているカスタマーならびにメディア関係者の限られた方に配布させていただきました。」
と、謳われているように、一般に売られているものではないそうです。
だから、この素敵さを、みんなに見て欲しくて、プレスの方の許可を得て、ブログで紹介させていただきたいと思いました。
窓の開いたボール紙のケースに印字されたタイトル文字「FORK&CRAFTS」は、活版印刷。
表紙の写真は、私も大好きな、世田谷区上町にある民家の和食器やさん「夏椿」の縁側です。
表紙をめくると、唯一、色のページ、ここにも美しい活版印刷の文字が。
「流行を取り入れた意匠を施すでもなく、加速する時代にしがみつくわけでもない。
昔ながらの技法と職人たちの真摯な眼差し。
そこにはものづくりに対する崇高な美学が秘められている」(本文から)
靴修理から刷毛ブラシ、宝船熊手、お花やさん、金属加工、陶芸、活版印刷まで、あらゆる職人たちの仕事場と、道具と、佇まい、そして、「手」が切り取られた写真集。そして、そこに、ひっそりと、使い込まれたビルケンシュトックの靴たちが添えられいる。
静謐な写真から伝わってくる、人の温もりが心地よい。
ここは、浅草にあるビルケンシュトックの修理工場だそうです。
何足か持ってる私物の中から、敢えて、10年以上愛用してきた一番汚い(笑)ビルケンシュトックを。
たくさんのロケ現場を一緒に経験してきました。汚くなったら、それはそれで味、とばかりに、泥にまみれても、水を浴びても、ほとんど何も手入れしてこなかったけど、ヤツはけっこう平ちゃら。この間の炊きだしのときも一緒でした。庭の土いじりも、これを履いてやっちゃってます。なんだか、一生、一緒にいられそうです。
息子は、きちんと手入れして、ちゃんと可愛がってあげているようです。
しょっちゅう履いてるのに、ピカピカ。
単なるカタログじゃない、200年にわたって靴作りをしてきたビルケンシュトックの深い思いが込められたこの写真集は、私にとって、素敵なプレゼントであり、一生、本棚に置いておきたい宝物になりました。
ちなみに、私はビルケンシュトックの回し者ではありませんので(笑)