わたしと明日のおしゃれなカンケイ

スタイリスト&エッセイストの中村のんの日々、印象に残った出来事。

青春と再会した写真展

7月21日の夜、写真展のレセプションパーティに行きました。
「”I.D.”Private Vie - MARK HIGASHINO」

マークのことは、10代の頃から知っているのです。
違う高校だったけど、音楽とか、ファッションとか、お互いの恋愛の話題等で長電話したり、放課後、下北沢の音楽喫茶で待ち合わせしたりと、
短い期間だったけど、好奇心いっぱいだった時代に、いろんなことを共有し合った忘れられない男友達の一人です。
マークが写真の道を選んだこと、ニューヨークに移住して、カメラマンとして成功したことなど、風の噂で知って喜んでいましたが、何十年も会わないまま、連絡も取り合わないまま、ひょんな繋がりから、再会したのは今年の4月。だから、彼の写真のオリジナルを見たのは、これが初めて。
そして写真を見て、またまた忘れていた思い出がいろいろ浮上してきた不思議。

ツィギーは、おしゃれに目覚めた小学生の頃のマイアイドルでしたが、84年にニューヨークロケに行ったとき、ブロードウェイでツィギー主演のミュージカルを観て大感激したのでした。
マークの撮ったツィギーと再会!

鋤田正義さんがデビッド・ボウイのアルバムジャケットを撮ったとき、スタイリストは我が師匠のヤッコさんで、アシスタントとして立ち会った私は、高校時代からボウイの大ファンだったから、サインをもらえたことは夢のような出来事だったけど、
ボウイと一緒にイギー・ポップまでスタジオに現れて、いや、もう、これもスゴイ出来事でした。
そのイギー・ポップとここで再会!

永瀬正敏さんとは、安珠が撮った写真集『星をめぐる少年』のとき、スタイリストとしてご一緒しました。永瀬さんのプロ根性に感動した思い出が蘇りました。
永瀬さんとも20年ぶりくらいの再会。

ミック・ロックの回りに、ミック・ロックが撮ったアーティスト達の写真を配したシチュエーションから、マークがミック・ロックをリスペクトする気持ちが伝わってきました。
ボウイもいる!ブロンディもいる!私が、若い頃、ハマった人達がたくさん!

彼が撮る映画から、いっぱい刺激をもらったジム・ジャームッシュ

鋤田さんと語らうマーク。音楽の話かな?写真の話かな?
鋤田さんが70年代から撮られてきたデビッド・ボウイの写真も、今年、英国の出版社から出るそうです。
限定2000冊の豪華版は10万円もするらしいけど、欲しいな〜。
「やっとですね」と言ったら、「うん、やっとだよ」と。
鋤田さんの深くて長かった思いが伝わってくる短い会話をしました。

そして、私とマークの記念写真。
マーク・レスターみたいに可愛かった美少年も、今や、すっかり・・・(笑)
そして、もちろん、私も・・・・(笑)
でも、こういう形で再会できて、本当に嬉しい。心から嬉しい!


「”I.D.”Private Vie - MARK HIGASHINO」
「ニューヨークで長年撮り集めたコンセプチュアルなポートレート写真展です」
7月21日〜8月6日
Library at (marunouchi)HOUSE 新丸ビル7F