夏服を着た男たち @08 sircus展示会
猛暑が続いています。
クールビズが推奨される中、通勤電車でも、今年はネクタイ姿の男性の数が、本当に少ないのを感じます。
そんな中、7月15日の夕方、メンズブランドの展示会に行ってきました。
08 sircus デザイナー、森下公則(キミノリ・モリシタ)さんのブランドです。
http://www.kiminorimorishita.jp/index.html
ショールームに展示されている服は、2012年春夏のラインとして、パリコレでの発表を終えたばかりの物。
夏服だけど、一年後の夏のために作られた服たちです。
来年の夏に思いを馳せ、お客さんのために予約するバイヤーの人達、自分のために予約するプレス関係者や、森下さんの友人たち。
元々が、仕事のときもノーネクタイの、ファッション関係者たちの間で、今年人気なのは、圧倒的にクロップドパンツ。そして、リゾートスタイルと違う点は、カッチリとした革靴を合わせていること。
男たちの生脚を眺めながら、お疲れ気味の(?)森下さんの愛犬、ムギ。
一緒に行った洋太が試着してみたジャケットは、クラシックな花柄のジャガード素材で、この日着ていたスタイルにもよく合っていました。
これも、いいな〜と、迷い中。
森下さんの作る服は、ワークテイストを多分に入りながらも、どこか貴族的な匂いが盛り込まれていてエレガントです。
洋太の親友、アートディレクターの富塚亮さんが試着したのは、麻のチェックのジャケット。
リョウ君は、「今度、うちのモデルやって」と、森下さんに言われたくらい、どれを着てもよく似合っていました。
08 sircusのルックブックのモデルを毎回務めているのは、ENZOさん。森下さんのアトリエの上の階にアトリエを持つ撮影用美術のアーティストです。撮影場所も、ENZOさんのアトリエ。
プロの美しいモデルよりも、リアリティのある人に着て欲しい、森下さんらしさを感じるセレクトです。
これは、秋冬のためのルックブック。
森下さんと知り合ったのは、彼がまだ二十代で、アシスタントデザイナーだった頃。
「パリコレに出るのが夢」と言っていたその時の目は、遠い未来を夢見て輝いている感じでした。
でも、着々と努力を重ね、その夢を実現し、まさに、こだわりの森下ワールドを展開させている森下さんは、私にとって、大好きな男友達であると同時に、リスペクトしているデザイナーさんです。
知り合った頃、スレンダーだった若者は、今は、すっかり貫禄の体型になっているけれど(笑)素朴さ、純粋さ、服について語ってるときの真剣な眼差しと、楽しそうな笑顔は、昔とちっとも変わりません。