わたしと明日のおしゃれなカンケイ

スタイリスト&エッセイストの中村のんの日々、印象に残った出来事。

OVER50のロックな大人たち

仲良しの山田英幸さんから
「友達のカメラマンが撮る作品のモデルになってもらえませんか」と連絡をいただいたのは今年の2月のことでした。
よくわからないままではありましたが、山田さんからいただいたお話でしたので二つ返事で指定されたスタジオに向かいました。
「ロック」がテーマと聞いたので、大好きなデヴィッド・ボウイのTシャツをメインに、普段の私らしいコーディネートをしました。

カメラマンの狩野毅さんとはこのときが初対面でした。
行ったら、仲のいい友達が何人も来ていました。
みんな、山田さんに声をかけられて来ていたのでした。

それから半年経った昨日から、なんとも素敵な、OVER50の大人たちのポートレートを集めた
とっても素敵な写真展『Rock or Die』が開催されることになりました!

レセプションパーティに参加するため夕方ギャラリーに行きました。
会場を入った途端、とっても楽しい気分になりました。
あの人も、この人も、展示された作品の中には、すっかりご無沙汰している知り合いもたくさんいました。

やっぱりどうしたって一番気になるのは自分が写ってる写真。
ボウイがこの世から去ってまだまもない頃だったので、ロックがテーマと知っていても笑顔になれない、
そんな私のありのままの気持ちが写された写真でした。

次々に来場するモデルになった人たち。
こんな楽しいチャンスは今しかないわ!と
作品の前に立ってもらって「作品と実物シリーズ」を撮りました。

私の師匠でもある、スタイリストの草分けヤッコさん(高橋靖子)は、OVER50どころか75歳です。

スタイリストの島津由行さん。

久保久美さん。

イラストレーターの那須慶子さん。

いつもニコニコ、いい味だしてる松枝さん。

昔、仲良しだった美術デザイナーの正田さんとは、何十年ぶりかの再会で嬉しかった!

正野さんは大手企業のサラリーマンで大のジョージ・ハリソンファン。

Tシャツの柄と同じいでたちで、そしてパーティにもそのままの格好で来られた方。

友達の角ひとみさん。最高にチャーミングなロックな表情。
でも、大きい子二人のお母さんなんです。

モデルになったばかりでなく、写真集「Rock or Die」のディレクションもされた武川恭子さん。



武川さんのパンチのきいたデザインのこの写真集もとっても素敵!


私に声をかけてくださった山田さん。

仲良しの茅野結城子さん。
ロックじゃない?いいんです、いつもシノワズリーの雰囲気の「わが道をゆく」茅野スタイルはマインドがロックなんです。
この日、茅野さんが着ていた服の刺繍の部分が配されたデザイン、さすが武川さん、わかってらっしゃる!

私のページは、私の横でボウイがアップになってて、めっちゃ嬉しかったです!


それにしても30代のときに、50を過ぎた自分を想像すると、
普段から着物も着こなす立派な大人の女性か、
上質なブランドものを着こなすシンプルでエレガントな女性か、
その辺りを理想として、でも、ただのおばちゃんになっちゃうかも?
なんて思ってたけど、還暦も迎えた今、ぜーんぜん、違ってた。
全然変わってないじゃん、つーか、まったく成長ないじゃん、
って感じでもあり。

狩野さんに撮られた人たちは、きっとそんな人ばかり。
違う言い方をすれば、私たちの親世代では考えられないスタイルとマインドとエネルギーの
50代、60代、70代たちなのです。

モデルとなった濃い人たちが集まったパーティは、めちゃ濃くて、
ギャラリー内にはハッピーなオーラがたちこめていました。



ケータリングサービスを入れないで、狩野さんと奥様とスタッフのみなさんで用意されたというテーブルも、とても素敵でした。
そして、会場に届けられたたくさんのお花は、どれも明るくセンスがよくて、みんなに愛されてきた狩野さんを物語っているようでした。





50代以上のポートレートって、とかく、
深く、シブく、エレガントな方向にいきがちだけど、
「軽く見られてOK!」な私としては(笑)
「ロック」をテーマにしたコンセプトに参加させていただけて本望です!

ご機嫌な写真展は、9月16日まで!http://www.nationalphoto.co.jp/gallery/ex_160906_takeshi_kano.htm

写真集は会場で絶賛発売中!