わたしと明日のおしゃれなカンケイ

スタイリスト&エッセイストの中村のんの日々、印象に残った出来事。

DAVID BOWIE is in TOKYO 初日に行きました!

今日、1月9日は、デヴィッド・ボウイのお誕生日と命日の狭間の日。

お誕生日である昨日から寺田倉庫での開催が始まったデヴィッド・ボウイ回顧展『DAVID BOWIE is』に行ってきました。
http://davidbowieis.jp/

昨年の1月8日にボウイのニューアルバム「★」(ブラックスター)が発売され、回顧展が日本で開催されることも発表され、大喜びしていた私ですが、その時点ではまさか、その2日後にボウイがこの世からいなくなることは夢にも思っていませんでした。

これは2013年に、ロンドンのV&Aで開催されたときに行った私の写真。
展示の内容は同じだけど、展示を観ながら胸に湧き上がってくる思いは、ロンドンのときと昨日の東京とでは、まったく違うものだったことは当然です。

とはいえ、とても興奮して楽しめたことも当然です。

レポートや感想を書こうと思うと、エンドレスに書き続けてしまうと思うので、撮ってきた画像だけを貼り付けることにします。
ちなみに、展示会場内の撮影はNGでした。






物販コーナーはロンドンよりも充実していましたが、また絶対来るし、と思って、
鋤田正義さんの写真がカバーだし、ヒステリックグラマーオリジナルのトートバッグもついていたので、宝島社が出版した本だけ購入しました。

オレンジ色のトートは、ロンドンに行ったときには完売でガッカリだったのですが、そのことを知っているイラストレーターの那須慶子さんが、昨年の私の誕生日にプレゼントしてくれたものです。

中身を見ないで買った本でしたが、帰宅して開いてみたら、付録もついての1800円が申し訳なくなるくらいの充実ぶりでした!
なんてったって、鋤田さんが撮られた日本での貴重な写真がいっぱい!
日本との縁が深かったボウイ。そして、写真家の中でももっともボウイが信頼していた鋤田さん。
日本での開催記念として、ふさわしいお買い物ができたと思います。



寝る前にベッドでインタビューページを読みました。

好奇心が強くて、頭が良くて、ユーモアたっぷりなボウイのインタビューはどれを読んでも興味深く、これまでにもずいぶん読んできたものですが、ちょっと意外な言葉を発見しました。2002年(ボウイ55歳のとき)に行われたインタビューです。

「(略)僕は実際のはなし、物事が人間的なスケールに収まっている方がずっと居心地がいいからだ。軍事技術にしても、核エネルギーにしても、副作用がまだわからない発明にしても、物事がテクノロジー主体になりすぎると、自分たちの作ったものをコントロールできなくなったような気がしてくる。それが何にも増して、僕の一番の恐怖だね」

私のように、ボウイがキング・オブ・グラムの時代からファンだった人、80年代に入って、レッツ・ダンスが世界的大ヒットになった頃からのファンの人、また、10年ぶりのアルバム「the NEXT DAY」からファンになった人、人によってボウイを好きになった時代は色々だと思うけど、誰もがやっぱり好きなのは、ボウイの音楽性とファッションだと思います。

でも、ボブ・ディランジョン・レノンとは違うアプローチで、ボウイが歌詞やコンサートやインタビューを通して、世界にたいして大事なメッセージを示してきたことも、多くの人に知って欲しいと思うのです。
宇宙の申し子デヴィッド・ボウイは、69年間を過ごした地球のことを心配しながら、宇宙に戻っていったのだと思います。

とにかく、ボウイ展、行ってください!感じてきてください!
ファンじゃなくても、深く、楽しめる展示であることは、絶対です!

詳細はこちらから↓

http://davidbowieis.jp/


DAVID BOWIE IS A JOY FOREVER!


会場を向こうに見た写真。バスもボウイ展を応援してくれてるのかな(笑)