わたしと明日のおしゃれなカンケイ

スタイリスト&エッセイストの中村のんの日々、印象に残った出来事。

デヴィッド・ボウイ展@V&Aミュージアム レポート

今年3月、10年間ぶりに出したアルバム『The Next Day』が、いきなり数十カ国のランキング1位になったデヴィッド・ボウイですが、
もうひとつ、3月からロンドンのV&Aで開催されることになったデヴィッド・ボウイ展も、
チケット発売当日に予約チケットが4万枚売れた等々、世界中で大きな話題となりました。

そのデヴィッド・ボウイ展、行きたい気持ちは山々ながらも、金欠の折、あきらめ気分でいたところに、
天からの幸運が降ってきたような事態となり、予期せぬ形で行けることになった私でした。

そのレポートですが、気持ちを書き出してるときりがないので、写真をメインとした報告を。


ロンドンに着いたのは13日、翌日14日の朝、早速行きました。
いざ出陣!のポーズ!
Tシャツと布バッグは、東京で買ったMachiko Jinto Londonの製品。
やっとボウイに会えるのに顔がむくんでるけど、ま、いっか(笑)

会場となったV&A(ヴィクトリア&アルバートミュージアム)、素晴らしい建物です。

チケットは日程と入場時間が指定された予約制。この日の私のチケットは、ブライトンの大学に留学しているなっちゃんが、事前にゲットしといてくれました。なっちゃん、ありがとう!

チケットと引き替えにヘッドフォンを渡されます。このヘッドフォンにまずは驚き!各ブースの前に行くと、自然と、そのブースの展示とシンクロした曲が流れるのです。
ためしに1分ごとくらいにあっちこっちに移動してみたら、移動に合わせてちゃんと音楽がついてきました!

残念ながら中の展示品のの写真撮影はNGだったので、図録とボウイのスタイルブックからの写真をアップします。これらの衣装がすべて展示されていました。感激!

中でも72年に山本寛斎さんがデザインした衣装はやっぱり一番インパクトがありました。当時、ボウイは25歳。寛斎さんもまだ20代後半。
歴史上、誰も聴いたことのない音楽を引っさげて、誰も観たことのないファッションで登場したボウイ。この時代の鮮烈なカルチャーが、若者の手によって作られていたことを、まざまざと感じます。
高校生だった私が、ボウイの存在に驚き、夢中になったのもこの頃です。



アルマーニ、アレクサンダー・マックイーン等々、錚々たるデザイナーたちがボウイの衣装をデザインしてきました。





赤ちゃんの頃から始まって、今に至るまでのボウイの写真と参考資料、そして経緯を書いた文章が、年代ごとにブースになっていて、見応えあるの何のって!
でもって私は、なんと5時間も会場の中をウロウロしていました!
一番長くいたのは、巨大スクリーンに、ボウイのライブやMVが、次々に流れるコーナー。(会場でこっそり撮ってきたww)
ヘッドフォンからの爆音の中、巨大な映像を眺めて、テンション上がりっぱなし!



すべて見終わって感じたのは、70年代、10代の頃からずっとボウイに注目してきた大ファンの私ですが、「なつかしい」という気持ちにまったくならなかったこと。つまり、どのファションも、どの映像も、どの曲も、今でも新鮮なのです。

グッズ売り場にもずいぶんの時間いました。欲しい物だらけ!

ボウイの一番の魅力は何かと聞かれれば、声、ルックス、ファッション、マインド、センス、パフォーマンス、楽曲、すべてであって、どこが一番とは言えません。
70年代からのモードの、もっともとんがった部分を即座に取り入れ続け、そして、もっとも素敵に着こなすことで、音楽業界のみならず、ファッションの世界にも大きな影響を及ぼしてきた人といえば、ボウイをおいて、他にいないとも言える存在です。
で、ボウイって何者?と、ふと思いました。
人智を超えたアンテナをもつ、宇宙からのメッセージを体現してきた、やっぱり、この人は「地球におちてきた男」宇宙人なんじゃないかな?

そして、素敵な宇宙人、ボウイにまた会いたくなって、帰国する前日の17日、またV&Aに行ってきました!
2回目は、今回の旅でおうちに泊めていただいた、ロンドン在住の真知子さんと一緒に。

1回目に続いて、2回目もグッズを色々購入しちゃいました。だって、せっかくロンドンまで来たんだもの!

この日は2時間いました。そして、真知子さんと感激を分かち合いながら、ボウイに乾杯!

おまけ。
V&Aの外の道路に誰かがいたずら描きしたボウイ。

地下鉄の通路に貼られてたポスター。

駅の売店で売られてたニュースペーパー、これももちろん買いました!

そして、東京に帰ってきてからもボウイ展の余韻に浸っている私です(笑)
チケットを眺めたり(笑)

買ってきたグッズを並べてみたり(笑)

買ってきたミュージックビデオ集「best of bowie」を流しっぱなしにしていたり(笑)

音楽やファッションに、もっと多感だった年頃にデヴィッド・ボウイを知り、ボウイのいる時代に生きてきたことを、心から幸せに思います。いや、ホント、大げさではなく、マジ。ボウイ、ありがとう!

最初はあきらめていたロンドン行き。でも、私の思いをくみ取って、行けるように、背中を押してくださったり、協力してくださった、藭戸真知子さん、高砂雅美さん、高砂なっちゃんにも、心からの感謝を!