わたしと明日のおしゃれなカンケイ

スタイリスト&エッセイストの中村のんの日々、印象に残った出来事。

フリマ活動を通して、そして、サチさんから、もらったもの

サチさんが石巻支援のためのフリマを始めたのは、震災一ヶ月後でした。
ほぼ隔月で開催してきたフリマ、私も、微力ながらお手伝いさせていただいてきました。
今年の3月をもって終了する予定のフリマでしたが、お客さんたちの要望もあり、夏に一度再開、そして10月27日(土)28日(日)秋の開催を最後にいよいよ終了することにしました。最後のお手伝いもさせていただきました。
お客さんたちに似合うものを見立てたり、試着した笑顔を見るのも、スタイリストの仕事のときとはまたひと味違う、楽しみのひとつでした。

レオパード柄のヘアーの男性にお勧めした別珍のコート。

マリアンヌは、「これ、絶対、似合うよ!」と、私がセレクトしたものを全部買ってってくれました。

何人もが試したけれど、誰にもサイズが合わなかった靴、金沢八景から駆けつけてくれた元アシスタントの広子ちゃんの足が小さいことを知っていたので、現れた途端、お薦めしたら、ピッタリで、大喜びで買って行きました。シンデレラは広子ちゃんだった!

フリマ、大ラスの夕方、子供が大好きなサチさんを祝福するかのように、店内に仮装した子供達が乱入してきました。

毎年、ハロウィンの時は、自宅を訪ねてくる子供達に、手作りの物をプレゼントしてると言うサチさん、道を通る子供達全員に、小物入れを手渡していました。

店の外に出て、子供達を見送るサチさん。

親しい友人達にも、石巻の人達にも、道行く子供達にも、どんな場所でも、どんな人に対しても、この一年半余り、私が見てきたサチさんは、一貫してブレないサチさんでした。
呼びかけから始まって、残った商品の保管に至るまで、本当にお疲れ様でした!

一年半にわたって無償で会場を提供してくださった川崎あゆみさん、セラッチさん。そして大勢の出品者の方々。値札付けや、搬入、搬出、レジ打ち等をお手伝い下さった方々。
そして、遠くからも足を運んで、ご購入下さった方々。
ツイッターフェイスブック、クチコミによって宣伝して下さった方達。
たくさんの人のご協力があってこそ続けてこれたフリマでした。
フリマをお手伝いさせていただいたことによって、友人たちのあたたかさ、フットワークの良さを思う存分感じさせて貰ったし、この活動を通して、親しさが増した人もいるし、知らない人の優しさにも触れることができました。
大勢の人の無償の気持ちや行動が、被災地の人々はもちろん、たくさんの人に幸せをもたらす様子を間近で見続けられた経験は、この一年半の私にとって、何物にも替えがたいものでした。
お声掛けして下さったサチさん、本当にありがとうございました!