わたしと明日のおしゃれなカンケイ

スタイリスト&エッセイストの中村のんの日々、印象に残った出来事。

なんだか心が折れちゃった日

おしゃれとは全然関係ない話題だけど、やっぱりこのことは書いておかないわけにはいきません。
12月16日、衆院選都知事選、二つの大きな選挙日。開票後の結果を見て、私、完全に心が折れました。。。。

投票日の前日の夜は、都知事に立候補された元日弁連会長、宇都宮けんじさんの最後の演説を聴きに、新宿西口に駆けつけました。
驚くほどの人の数と熱気を目にして、明日、東京に奇跡が起こるかもしれない!そんな気持ちになりました。

友人でもある女優の木内みどりさんは、宇都宮さんが出馬されると同時に、選挙カーに同行して、応援演説からチラシ配りに至るまで、寒い中を連日尽力されてきました。
この日も早朝から都内随所に同行し、新宿西口でもご主人の水野誠一さんと共に素晴らしいスピーチをされました。

感動して、水野さん、みどりさんに駆け寄りました。震災以降、いつも勇気を下さっている素敵なお二人です。宇都宮さんのシンボルカラーはオレンジとグリーンなので、私もこの日はオレンジのジャケットを。

今回の選挙では、世田谷で行われた「宇都宮けんじを知る会」にも参加し、自分の選挙区ではないけれど、東京8区から立候補した山本太郎さんを応援するために、荻窪駅前にもデモ仲間の友人たちと駆けつけました。

震災後はじめての選挙が行われるのです。しかも二つ同時に。大事な大事な選挙です。震災前は政治に真剣に向き合うこともなかった私ですが、今は1票の重さがどれほどのものかを理解しています。変えていかなくちゃ!人の名前、政党名を記入する手が震えました。

そして夜、待ちに待った開票。
自民圧勝。東京都知事当選、猪瀬直樹
山本太郎さんも落選でした。
テレビの速報に力を失いました。

友人たちと話し合ったり、ツイッターフェイスブックを見ている限り、絶対そんなことが起こるはずがないように感じていました。
原発を推進してきた自民が再び政権をとる?
ツイッターフェイスブックをチェックすると、怒りの声、絶望の声、これからの日本を不安がってる声しか見当たりませんでした。
(私が知る限りの)多くの人にとって納得のいかない結果でした。
でも、あきらめちゃいけない。そんな声もたくさんありました。


翌朝、重い気分のまま目覚めました。あまりにも気持ちにピッタリな、どんよりとした天気の朝。。。。
気持ちを切り替えるために散歩でもしようかと外に出たら、
家の真ん前の道路に、ガソリンが描いた虹が。。。。きれい。。。。
ふっと、心が柔らかくなりました。

その気になれば、どんな風景の中にあっても、希望は見つけられるよ。
そんなメッセージに思えました。
こんなお天気の日だからこそ、作られた虹。。。。
ガソリンをこぼしていってくれた車、ありがとう。

うん。あきらめない。
できる範囲で、私にできることをやっていこう。
メッセージし続けよう。行動し続けよう。
そう思っている今です。