わたしと明日のおしゃれなカンケイ

スタイリスト&エッセイストの中村のんの日々、印象に残った出来事。

参院選、終わった。そして、ここからがスタート!

まずは、山本太郎さん、当選おめでとう!


でも、当選してもバンザイしなかった太郎さん。
「おきまりのポーズ」を観れなかった私たち。

「だって、TVの向こう側から見たら、バンザイしてるのって、なんか、バカみたいじゃない?」と太郎さん、軽くコメント。
バンザイ云々は別としても、彼がバンザイひとつとっても「自分にフィットするかしないか」を考える人であることが伝わってきました。
「写される立場」として、「視聴者」を意識しながら、長年、映像の世界に関わってきただけのことはある反応の仕方でもあり、「人」としてステレオタイプでないこともわかる興味深い一瞬でした。

「これからがイバラの道」と、表情を引き締めて言ってた太郎さん。
芸能界を追われても、バッシングを受けながらも、市井の人間として活動してきたこれまでのほうが、永田町でやってくことにくらべれば、ずっと自由だし、孤独じゃないってことを深く自覚した上での言葉だったことと思います。
今まで通りの心意気で頑張って欲しい。

そして、全国比例区の結果。

自民党  
当・渡邉 美樹  
新 53歳 104,042

みんなの党1位  
当・川田 龍平  
現 37歳 117,389

緑の党 
落・三宅 洋平 
新 34歳 176,963

当選しなかった三宅洋平の方が多くの民意を代表してるというわけで、
この数字を見て、おかしい、と思わない人はいないよね。
とくに今回、三宅洋平がでてきたことによって、生まれて初めて熱く候補者を応援し、選挙に注目してきた若者たちは。
でも、ここでわかるわけだよね。三宅洋平が演説で言ってたことが。
「今の日本の選挙システムはおかしい。選挙システムそのものをぶっ壊すことが、オレの目標」と、言ってた意味が。


今までは、「入れたい人がいない」を理由に投票所に行くのも渋々だった我が家の双子の息子達&娘も、今回ばかりは、張り切って投票所に向かいました。
そして、開票が始まる頃には、テレビの横にノートパソコンも置いて、固唾をのんで結果を知ろうとしてた。
この風景はきっと、我が家だけのものではなかったと思うのです。

まずは、政治に閉塞感を抱いていた若者層に、風穴をあけてくれたと言う意味において、山本太郎さんの行動に感謝。
そして、当選はしなかったものの、三宅洋平の元に集まった、17万強という数の意味は、ものすごーーーーく大きいと思うのです。これからの未来にとっても。

投票日、21日朝日朝刊のトップに掲載された空撮写真。
これが「選挙フェス」の様子であること、
この場で演説したのが、誰であるかは一切書かれていないけど、
ここでステージに立っていたのは、たしかに山本太郎三宅洋平であることを、私は現場にいて、この目で、しかと見ました!