日本で一番好きなカフェ
うちから自転車で10分弱走るとある団地。そこには、うちの子どもたちが小学生の頃、よく遊びに来ていた「すり鉢公園」と呼ばれる公園があります。
公園の隣りには、昔ながらの商店が並んでいる広場があり、私が大好きなカフェもこの中にあります。
10年ほど前にできた頃は「ヒバリ」という名前で営業していましたが、今は「手紙舎」という名前になっています。
ヒバリの頃からお気に入りで、時々友人たちと、あるいは一人でも来ていました。
金曜日、自転車で来て、久々にひとりでランチタイムを過ごしました。
友人から「美味しくて素敵なカフェを見つけたから、今度一緒に行こうよ」と都内のカフェを教えられても、声をかけてもらえたこと自体は嬉しくても、正直あまり気乗りがしない私です。
だって、カフェ自体がどんなにおしゃれでも、外に見える、こんなにやさしくて気持ちのいい風景は、都内のカフェではまずありえないから。
この日はとても暑かったけど、店内にはクーラーの風がなく、まったりと扇風機が回っているだけでした。けれど、表から裏に抜ける風がとーっても気持ちよかった。
カフェを経営してるのは、編集者集団「手紙社」で、彼らは本を作っているだけでなく、毎年、京王閣で行われ、二日間で3万人以上を動員する「東京蚤の市」の主催者でもあります。
このブログでも何回か取り上げてる私の大好きな「東京蚤の市」。そのセンスが、カフェの随所に現れています。
穴の空いたバケツから植木のポタポタと水が。私がいる数時間の間に、ときおりお店の人がバケツに水を足しに行ってました。
この日のランチメニューはナポリタンでした。
センスの良さは、トイレにも現れています。センスがいいって気持ちいい!
まったりと、静かな時間を過ごして、お店を出ると、こんな可愛い女の子がいて、「上手ね〜」と声をかけると、手を振って走り去っていきました。
そして公園を抜けると野川があります。私はこの川べりを自転車で走って家に帰るのです。
旅行に出かけなくても、贅沢な夏時間でリフレッシュ。
家の近所をうろうろしながら、自分にとってかけがえのないもの、大切なものが見えてくるような気がしたのでした。