わたしと明日のおしゃれなカンケイ

スタイリスト&エッセイストの中村のんの日々、印象に残った出来事。

『お買い物中毒な私』

『お買い物中毒な私』の新作DVDを観ました!
オープニングに靴やさんの店内にいる小さな女の子が登場する。
そして、こんなナレーションが流れる。

http://www.movies.co.jp/okachu/
「品物には”お店の値段”と”ママの値段”があった。
”お店の値段”の物は美しく儚い。
”ママの値段”の物は茶色くて永遠に使えた。
でも、お店の中には、もうひとつの夢みたいな世界があった。
なんでも買える大人の世界。」


冒頭からグッときた!
「ママの選ぶもの」は実用的だけれど夢がない。
でも、お店に並んだ商品は、一過性かもしれないけど
女心をくすぐる夢にあふれている、
そう思うその気持ちが痛いほどわかる!

半世紀近く昔、小さな女の子だった私は、
まさに同じ気持を抱えていた。
だから、「美しく儚い物」と「なんでも買える大人の世界」に憧れて
スタイリストという仕事に就いたのだと
そして、貯金のできない自分になったのだと、
自分の原風景を見たような思いになった。


止められない欲望、カード社会の怖さ・・・
そんなことも描いているけれど、
でも、やっぱりファッションって楽しい!
そんな思いにさせてくれる映画。
『SEX AND THE CIYY』と同じパトリシア・フィールド
http://magabon.yomiuri.co.jp/special/voice/04_01.html
がスタイリストをやってるって点でも、
おしゃれ好きにとっては見逃せない作品。