わたしと明日のおしゃれなカンケイ

スタイリスト&エッセイストの中村のんの日々、印象に残った出来事。

菊池武夫先生のお誕生日会

5月25日の今日は、日本のメンズファッションのパイオニア、タケ先生こと菊池武夫さんのお誕生日ですが、三日早い22日、元メンズBIGIのメンバーたちや友人が集まって、先生のお誕生日をお祝いしました。



場所は、六本木テレ朝通りにある中華料理やさん「華園」。
華園のマダムの邱レイテイさんは、70年代〜青山のキラー通りにBIGIのビルがあった頃、その地下で「Q`s Bar」をやられていました。
当時ファッションピープルが大勢遊びに行ってたこのバーは、今でも語り継がれる伝説のお店です。

私の親友のケニーは、10代の頃、アンアンやCMなどで大活躍のアイドル的人気のモデルでした。タケ先生をお父さんのように慕っていたケニーは、二十歳くらいから、BIGIの中のブランド、バルビッシュやハーフムーンでも、モデルの仕事がないときに、販売として働いていたりもしたのでした。

そんな邱さんとケニーも親しかったのですが、2人共、タケ先生とは何十年もお会いする機会がありませんでした。その三人がこの会で再会。時空を超えても親しさが失われていなかったことが伝わってくる感動のシーンでした。


実は、この日のケニーの参加は、タケ先生には内緒のサプライズでした。
若い頃、先生に可愛がっていただいていたケニーは、目に涙を浮かべていました。私もいろんな思い出が走馬燈のように駆け巡って、泣きそうになりました。

今は、70代のタケ先生と50代のケニーだけど、
二人が一緒にディスコで遊んでた、30代と10代のときのままのノリが素敵!


この日集まったメンバーは「タケ先生が大好き!」という共通項はあるものの、それぞれいろんな立場であり、いろんな繋がり方のメンバー。
私を中心に考えれば、それぞれとの繋がりが不思議でもあり、必然とも思えるメンバーでした。

ヘアーメイク藤原美智子さんは、お互いがまだアシスタントの頃から仕事を共にし、また仕事のこと、プライベートのことを相談し合ったり、悩みを語り合ってきたりもしてきた友人。藤原美智子さんのご主人の十紀人さんは、メンズビギの社員だったのですが、私の桑沢デザイン研究所時代の同級性でもあるのです。

藭戸真知子さんは、昔からの知り合いではあったけれど、急激に親しくなったのは去年、ロンドンの真知子さんのお家に滞在させていただいたことから。そのとき、ちょうどロンドンに来られていたタケ先生ご夫婦とお食事し、なので、タケ先生とプライベートでお付き合いさせていただけるようになったのは、真知子さんのおかげでした。その三人で記念写真を。
偶然の服の色のバランスがいい感じ!


ビスポークテーラーbatakのオーナー中寺広吉さんもタケ先生のお弟子さんですが、
私と出会ったきっかけは、私の高校の同級性のご主人が元メンズビギのメンバーで、その繋がりからの縁でした。
デザイナーの横森美奈子さんと中寺さんは、もちろんBIGI繋がりの先輩後輩。


タケ先生のお弟子さんたちに囲まれて照れてる私の師匠、ヤッコさんこと高橋靖子さんは、いくつになっても少女のようで可愛い!
中寺さん、吉田十紀人さんと。

鈴木博之さんとも。


まるでタケ先生ファンクラブのメンバーのような私と藤原さん(笑)


メンズデザイナーのパイオニアと、スタイリストのパイオニア、しかも大好きなお二人のツーショットを撮らせていただけたことの光栄。
ファッション史的にも貴重な写真だと思います。背景とお二人の色のバランスも素敵な一枚。

お二人とも70代、いつまでもお元気で活躍なさっていただきたい、と思いつつも、この日集まったメンバーの中で、お二人がもっとも瑞々しい好奇心の真っ直中におられるような気もして、あっぱれ!な気持ちにもなりました。

最後に全員で記念写真を撮りました。

タケ先生がお帰りになられたあと、楽しい余韻を一緒に味わうために、バーに移動した私たち。話題は、とにかく、タケ先生がどんなに素敵な方か、どんなにたくさんのことを教えられたか、あんな人は二度と出てこないし、デザイナーとしてだけでなく、男性として、そして人としても、あんなに魅力的な人は滅多にいない、という話題で盛り上がり、終始したのでした。

タケ先生を中心としたこの繋がりにも感謝!の夜でした。
みんな、みんな、オシャレな上に愛に溢れた、本当に素敵な素敵な人達です!

この繋がりが、この集まりが、来年も再来年も、その先も、続いてゆくことを心から祈ります!