わたしと明日のおしゃれなカンケイ

スタイリスト&エッセイストの中村のんの日々、印象に残った出来事。

祝!『70’HARAJUKU』重版と 祝!ウドー音楽事務所50周年

嬉しいものが二ついっぺんに届きました!

ひとつは、私が作った写真集『70’HARAJUKU』が3刷となり、5月2日に発行というお知らせのハガキが小学館から。

写真集はなかなか売れないと言われているこの時代に、2015年8月に出版してから2年半弱で、このような運びになったことを、ご協力いただいた9人の参加カメラマンの方たちにご報告できることが本当に嬉しい!

担当編集の尾崎靖さんと企画段階から「ベストセラーよりもロングセラーを目指したいですねー」と言い合いながら作った本でした。
「持ってますよ」「買いました」という方たちにお聞きすると「人から勧められて」「友人からプレゼントされて感動したので、自分でも買って別の友人にプレゼントしました」と言う方が多く、人から人へという形で広がっていることに感謝すると同時に本当に嬉しいです。
これからも4刷5刷と、版を重ねてゆきたい本ですので、引き続きの応援、よろしくお願いいたします!

もうひとつ届いた嬉しいものは、『50th Anniversary 1967-2017 UDO (株)ウドー音楽事務所50周年社史』でした。
ブルーのBOX入りの真っ赤なカバー、素敵な装丁の立派な本!

1967年創業、2017年に50周年を迎えた(株)ウドー音楽事務所の社史は、「社史」を超えた貴重な「音楽シーンの歴史」を物語る内容で、ページをめくりながらワクワクしっぱなし!

巻頭のグラビアに『70’HARAJUKU』でも人気の染吾郎さんの写真が見開きで大きく使われています。

1972年、原宿のセントラルアパート1階の喫茶店、レオン店内の写真です(染吾郎さん自身も写っています)
「歌謡曲グループサウンズフォークソングから、ポップス、そして洋楽ロックへ。若者が支持する音楽に大きな変化が訪れた時代」
というコピーが添えられ、この当時、16歳だった自分と、自分を取り巻いていたこの時代の空気感を思い出し、大きく頷きました。

この本には、1967年〜2017年に至るウドー音楽事務所が関わった半世紀のコンサート歴が(頭が下がるくらい)丁寧に、つぶさに、記録されていて、ひとつひとつの写真も貴重ですが、各時代について書かれたテキストも、うまくまとめられています。
「1972年ー79年」には
「MTVもYou Tubeも存在しない頃。
レコードジャケットでしか見たことのなかった憧れのアーティストの登場に、湧き上がる歓声。轟くギターリフの爆音。
世界を熱狂させたビッグ・アーティストたちが、日本公演に照準を合わせてきた70年代。ロックコンサートの時代が始まった。」
とあります。

私と同い年の(二十歳からの友人でもある)ギタリストのCharから、
「ギターを始めた頃は、MTVもYou Tubeもなかったから、たとえば、クラプトンをコピーしたいと思っても、レコードを何度も何度も、擦り切れるくらい聴いて、想像しながら弾くしかなかった」と、幾度となく聞いてきましたが、
この本の中のどの時代の写真からもテキストからも、その時代時代の肉声のようなリアルが伝わってきて、まさに「現場」にいた「現場」を作ってきたウドー音楽事務所だからこそ作れた本だと感動で胸がいっぱいになりました!

そして、そのリアルな空気感を体感しながらティーンエイジから今に至る時代を送ることができた自分を心から嬉しくも感じました。

1ページ1ページめくって、走馬燈のようにいろんなことを思い出しながら、
愛する70年代の、愛する原宿の写真集は作った、
次は、自分が生きてきた時代、楽しんできたカルチャーを題材にした本を書きたいなー、という気持ちがムクムクしてきました。


『50th Anniversary 1967-2017 UDO』に、めちゃめちゃ刺激されました!
こんな素晴らしい本を作って下さったことに、そして贈呈して下さったことに感謝いっぱいです!


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『70’HARAJUKU』3刷は5月2日、発売です!
70’HARAJUKU (小学館SJ・MOOK)