わたしと明日のおしゃれなカンケイ

スタイリスト&エッセイストの中村のんの日々、印象に残った出来事。

うつくしい仕事場 うつくしい男たち

年下の男友達、中寺さんと、うんと年下の男友達、吉澤君と三人で久々に食事に行きました。
中寺さんは代官山、八幡通りにあるビスポークテーラー「バタク」のオーナーです。
http://batak.jp/index.html
スーツの着こなしはもちろん、佇まいも、身のこなしも、手の動きさえもが隙なくスタイリッシュな中寺さんにはいつ会っても感動!


吉澤君は彼が学生だった頃からの知り合い。
かつては、モヒカンだったり、ロックテイストの服を着ていた吉澤君だったけど、中寺さんと初めて会って、その「美学」に触れた途端、吉澤君の中にビビビと走るものがあったのだそう。
そこから、中寺さんを「師」と仰ぎ、スーツ道に向かってまっしぐら。

これってまさに、男と男の「運命の出会い」!

待ち合わせ場所はバタクのアトリエでした。
「ちょっと待ってて」と言われて、二人が仕事をしている様子を見ていると…
「うつくしい!」
思わず、「撮っていい?」とデジカメを取り出してしまいました。


服のアトリエはたくさん見てきたけれど、一人一人のお客さまのために、ひとつひとつの行程を、丁寧に、手仕事で行うこの部屋には、不特定多数に向けて、大量生産で服を作るアトリエにはない、今までに見たことのない、静かな熱、緊張感がピーンと張り詰めていました。


二人の真剣なまなざし、そしてなんといっても、ビシッとキメたスタイル。
まるで映画のワンシーンを見ているようでした。
「ちょっと待ってて」と言われて、ちょっと得した気分になる数分間でした。

そして、「イケメン二人」なんて軽い言い方ではなく、まさに「うつくしい男性二人」に囲まれたイタリアンの席が最高だったことは言うまでもありません!!
中寺さん、ご馳走さまでした!