わたしと明日のおしゃれなカンケイ

スタイリスト&エッセイストの中村のんの日々、印象に残った出来事。

コート!コート!コート!

セミオーダーのブランド、ミカコ・ナカムラの展示会に行きました。
http://mikakonakamura.com/

お腹がペコペコだったので、服に集中できないかも?と思いきや、ショールームに入った途端、お腹のことなどすっかり忘れて、美しいお洋服に、テンション上がりっぱなし!

一番最初に目についたのは、トレンチコート。
ライナーが目の覚めるようなオレンジ色で、ノーボタンだから、ローブを羽織ってるような、優雅な気分で着れる。
トレンチコートの堅さが苦手な私にもピッタリ!
思わず運命の出会いのトレンチを試着して女優気分に(笑)

カシミアのこのマントも、すごーく気に入った商品。
分量がたっぷりなのに、軽くて、着心地満点。
デザイナーの三加子さんが仰るには、「生地はけっこう重いのを使ってるんですよ。でも、仕立てで、軽くしてるんです」と。テキスタイルデザイナー出身なので、素材へのこだわりは、人一倍だそう。

どう、これも、なかなか似合うでしょ?

いろんな服を試着した挙げ句、つい出た言葉は
「ああ、お金が、いっぱい欲しい・・・」(笑)
でも、スタイリストが普通の人と違うところは、
「自分じゃ買えない」、けして、そこで終わらないところ。
「誰に着せたいか」、常にそのことが頭に浮かびます。
たとえ、そのチャンスがあろうが、なかろうが。。。。


次に行ったのは、N・Y帰りのデザイナー天津憂さんのブランド「A DEGREE FAHREMENHEIT」の展示会。
30歳という若さでありながら、完成度の高い大人の服に感嘆。
パターンを引くのが大好き、というのが、強く伝わってくるミラクルなシルエット。ここでも、思わず試着。
チャイナの服が大好きで、いっぱい持ってる私だから、こんなコートが1枚あると、とても便利かも。前身頃と、後ろ身頃が、着物の袖のように袋になってるシルエットが個性的。

ベルトをすると、このように。
ハリのある生地だからこそのシルエット。

一緒に行ったスタイリストの浜中愁子さんがひと目で気に入ったのは、シルクのトレンチ。すっごく似合ってたので、即、予約。

ヘアーメイクの武藤ちづるさんが気に入ったのは、黒のコート。
これは、冬物だったので、その場で即お買い上げ。
スタイルのいい武藤さんに、とてもよく似合ってた。

トレーナー素材でも、こんなに優雅なコート。
「うわ、これも似合う!欲しい!」と武藤さん。
「いいよ、いいよ。絶対、買ったほうがいいよ」と、浜中さん。

コートが大好きなのは、私だけじゃないのね。
私はコートが好き、を、大人の女はコートが大好き、に書き換えよう。
コートは、女を、幸せで包んでくれるアイテムです。

私達、三人とも50代。いくつになっても、おしゃれにワクワクする気持ちは、大事よね。
帰り際、三人同時に、「ああ、今日は、楽しかったね〜〜〜」って、心の底から感嘆の声を。