わたしと明日のおしゃれなカンケイ

スタイリスト&エッセイストの中村のんの日々、印象に残った出来事。

2013、ライブ納めはChar!

パティ・スミスオーチャードホールで始まった今年のライブ。
そして、ライブ納めは昨夜(12月28日)@EX THEATER roppongiのCharでした!

Dr:ロバート・ブリル
Key:佐藤準
Ba:澤田浩
Key:ミッキー吉野(ゲスト)

10代、20代の頃からの仲間達とのセッション。
デビュー曲の「ネイビーブルー」をはじめ、Charデビュー当時のアルバム3枚に納められた楽曲の数々。
それらを演奏し、歌うチャーの昨日のスタイルは、デビュー当時のトレードマーク的な印象だった、白いパンタロンの上下とブリムの広い帽子。
あれから約40年。ステージを観ながら、曲を聴きながら、自分自身の当時のことも思いだし、時空を超えた感覚になりました。

昨年、ひょんなことから出てきたポラロイド写真は、チャーがメジャーデビューした直後のもの。お互いに二十歳くらい。まさに、この日が初対面だった私にとって、チャーのイメージは、メディアを通してだけでなく「白の上下」が絶対的なものになっています。
よく観ると、首にはプカシェル。
サーファーも、ヒッピー系も、男の子も女の子も、みんなが着けてたこの時代を象徴するアイテムです。
偶然にも、私もこの日は白いパンツ。しかし、若かったな〜、お互いに(笑)

若い頃、一緒に遊んだチャーだけど、一緒に写した写真はたぶんコレ1枚だけ。なので貴重な写真です。(それにしても、なぜ、突然、去年、でてきたのか?)なぜ撮られたのか?撮影者も不明。

この頃すでに、チャーは天才ギタリストと騒がれていて、スターであり、女の子たちのアイドルでもありました。私はまだアシスタント。
当然ながら、チャーと大人になっても続いてゆく関係になるとは思わなかったこのとき。人生ってわからないもんだなー、不思議なもんだなー、面白いなー、そのわからないところが素敵だなーという思いを込めて、昨年撮った写真もアップします。
チャーに会うと、20歳の頃の私につい戻ってしまう私ですが、それはきっと、少年の頃の気持ちのままに生きてるチャーの自然体のオーラのせいだと思うのです。
私は30代を頭に三人の子持ち。チャーには孫もいる。そう思うと、我ながら驚くべき表情の写真(笑)。

お互いに、家庭をもったり、仕事が忙しかったり、まったく会わない時期が何十年もありました。でも、何十年を経て再会したとき、顔を見た途端、そのブランクは吹っ飛んだ感じだったし、さらにギタリストとしての地位を高めていってたチャーだったけど、チャーは昔と同じチャーのままで、そのことがとても嬉しかった。

そして再会からの十年後、チャー、デビュー30周年の記念写真集で、30本のギターを持つチャーが着る30スタイルの衣裳をスタイリングした私。

あれからさらに何年も経って。。。。ステージでのチャーが、相変わらず、ギターを弾いてることが楽しくて楽しくてしょうがない様子で、そして、会えば、相変わらずオープンでフレンドリーなことが、本当に嬉しい。

会った途端、私が持ってたバッグに目を止めて、しゃがみ込んでレコードのタイトルをチェックしてたチャー。「知らないや」って言ってたけど、本当に音楽が好きなんだなーと思ったのでした。

ここにアップした3枚の写真は、たぶん10年前なら、どこか躊躇する気持ちもあって、ネットに上げることなんかできなかったと思う。

でも、チャーが有名人とかそういうことと関係なく、若い頃、カッコイイと思ってた人、しかも夫でも恋人でもない異性を、若いときと同じように、いえ、それ以上に、カッコイイと思えていることの幸せ。そういう縁を、細く長くキープできていることの幸せ。
そんな気持ちを込めながら、ここに残しておきたいと思いました。