わたしと明日のおしゃれなカンケイ

スタイリスト&エッセイストの中村のんの日々、印象に残った出来事。

「ヤッコさんとトークショー」 大切なことはぜんぶ70年代に教わった

昨日、4月13日、表参道の山陽堂書店のギャラリーで開催されている『表参道のヤッコさん』フェアにちなんだトークショーを、師匠のヤッコさんこと、高橋靖子さんとやらせていただきました!

17歳で知り合って、年の離れた友達からアシスタントとなり、その後、人生の苦楽を共にしてきた(?)ヤッコさんとのトークには、台本も打ち合わせも必要なし。でたとこ勝負の気持ちで挑みました。

初めて聞くエピソードに感心したり。

ヤッコさんの昔から変わらない無邪気なボケっぷりに、ツッコミいれて大笑いしたり。

私たちの自然な会話に、お客さんたちも和んでくださってる様子が、ほんわか伝わってきました。
話題は、初めての出会いから、70年代の業界のエピソード、
当時ヤッコさんと親しかった山本寛斎さんやエーちゃん(矢沢永吉さん)のことまで。
2時間があっという間で、お客さんたちの「もっとききたーい」オーラが伝わってきたし、私も、まだまだ10時間くらい話せそうって感じでした(笑)

話しながら、思ったこと。
社会人になってからの原風景には、いつもヤッコさんがいて、
でも、「仕事ではこうでなくてはならない」なんて鉄則は、一度として言われたことはなくて、
けれど、ヤッコさんや、ヤッコさんのまわりにいた才能ある素晴らしい方達の姿や、発言から、人生にとって大切なことを、どれだけたくさん学ばせてもらってきたことか。

真剣さはもちろん大切だけど、一番教えられたのは「人生の楽しみ方」。
「大切なことはぜんぶ70年代に教わった」
そんな台詞をきっぱり言いたい気持ちになりました。



集合をかけたみたいに、歴代のアシスタントたちが集合しました。
ほとんど全員、お互いに今日が初対面。でも、ヤッコさんを軸に和やかなムードに。
私の隣にいる方は第一号のアシスタントだった大竹さん。初対面でした。感激!
後ろにいるのは、私がオムツを替えてきた(笑)ヤッコさんの息子の悠くん。

去年の今頃は、映画『アレクセイと泉』の上映会を有志の仲間たちと行っていました。そのときのメンバーも駆けつけてくれて、大感激!
悠くんの隣はデザイナーの古屋貴広さん、イラストレーターの那須慶子さん、一番右は編集者の小川彩さん。
写真は全部、友人の酒井由加さんが撮ってくれたものです。

中村龍太さんが撮って下さったツーショット。
長い付き合いのわりには、ツーショットをもっていない私達。親しすぎると、案外、わざわざ写真撮ったりしないものだものね。
というわけで、これは貴重なショット。
私がお母さんで、師匠のヤッコさん、甘える子供、みたいに見えますね(笑)

誰かが「希有な関係」と言ってくれたけど、たしかにそうかも。
年齢とか、先輩後輩の立場とか、そういう枠を取り払って、スピリットが同じなら即、繋がる。これも、ヒッピー文化の渦中にいたヤッコさんの生き方を通して、年若い頃に教えられたことの、大事なひとつです。

こういうことをふんだんに、本一冊分、、書きたいな〜〜
書き出してみようかな。
昨日ヤッコさんから刺激をもらって、そんなことを考えてる今。
「いくつになっても、止まっちゃダメなの。動かなくちゃ」
ヤッコさん、そう言ってたし。

70になっても、本当にその通りの毎日を生きてるヤッコさん、80になってもそのままだろーな、きっと。