わたしと明日のおしゃれなカンケイ

スタイリスト&エッセイストの中村のんの日々、印象に残った出来事。

たかが下着、されど下着

仲良しのスタイリスト、安野ともこさんが立ちあげた下着ブランド『 APOMATIQUE | C A S U C A 』、昨日、このブランドの2回目の展示会に行ってきました。

世の中にはこんなに色んな種類の素敵なお洋服がたくさんあるのに、その下に着る下着に関しては、どうしてこんなに選択枝がないんだろう?
これはスタイリストとしての長年にわたる疑問であり、また悩みでもありました。

いえいえ、もっと詳しく言えば、素敵なレースの下着、素敵な色や柄の下着、セクシーな下着、可愛い下着、服を脱いだとき、「主役」になってくれる下着ならいくらでも見つかるのです。
悩みどころは「脇役として優秀な下着」「服を邪魔しない下着」を探すとなると、真剣になればなるほど、こだわればこだわるほど、なかなか出会えないという点でした。

下着ブランドを立ち上げた安野さん(いつも「ヤスノ」と呼んでいるので、以下「ヤスノ」とします)と話したら、同じスタイリストとして、彼女も長年にわたって同じ悩みを抱えていたことを知りました。
そして驚くことに、商品を作り上げるまでに「構想30年」だったそう。
「ないなら自分で作っちゃえ!」そのバイタリティに、まずは感動しました。
そして、話を聞いて、ますます感動しました。

まずはその商品を見てみてください。
ヤスノが名付けた「スタイリングインナー」、まさにそのネーミングにふさわしいラインナップです。

金具がない。レースがない。縫い目がない。締め付けがない。
その「ないないずくし」は、透ける服、体にフィットする服にどれだけありがたいことか。

そして、スポーツブラみたいに機能一辺倒ではなく、見せてもオシャレな美しいカットが嬉しいです。

薄地の服を着たときは、ブラやスリップのアジャスター(肩紐の長さを調整する金具)でさえ、どんなに小さくでも気になります。
そんな悩みもアジャスターを内側に入れることで解消してくれています。

素材は「フィロスコッチア」綿。きめ細かく、気持ちのいい肌触りです。
一着仕上げるのに6種類、30台以上のミシンやプレス機を使うそうで、ひとつひとつのタグに工程に関わった人の名前が書かれているのは「国内生産」にこだわっている姿勢を知って欲しいからだそうです。


前回の展示会ではなかった「ラベンダーブルー」が、今回の限定カラーとしてお目見えしていたので、今回はこの色を予約しました。
白いシャツの下で透けても、さわやかな色なので、いやらしくならないと思います。


下着と同じ素材のストールもあります。前回の展示会では、これの黒を購入し、今の時期、とても重宝しています。

私が行った時間帯に、偶然、友達が大勢来場していました。
下着を眺める女性の目は、服を見る以上に真剣でした。

「やっと欲しい下着に出会えた」という声があちこちから聞こえてきました。。
スタイリストじゃなくても、自分のためだけでも、なかなか「これ!」と思える下着に出会えないことは、女性にとって(とくにオシャレな人にとって)共通する悩みだったんですね。

サイズの豊富な展開も嬉しいです。

※詳しくはこちらのサイトをご覧ください↓

http://www.aromatiquecasuca.jp/