わたしと明日のおしゃれなカンケイ

スタイリスト&エッセイストの中村のんの日々、印象に残った出来事。

みんなが笑顔になるロシアンランチ

美味しくておしゃれなお店が山ほどある東京に住んでると、
「食」にたししても、すっかりスレてしまって、
「わー、こんなレストラン、はじめてー!」と感動することが、どんどん薄れていってしまってる気がします。
一見、恵まれた環境ながらも、それは悲しいことです。

が!久々に、わー!こんなレストラン、はじめてー!に出会いました!

前々から「絶対、のんさんを連れて行きたいロシア料理のレストランがあるの!」と言って、
友人のマリヤさんが案内してくれたカフェ・エルミタージュは、
どこをとっても感動的で、「大好きな人たちに教えたい!」と心底思いました。

そこで6月に、マリヤさん仕切りのもと、友人たちとランチをすることになりました。
メンバーは、レミさん、みどりさん、雅美さん、マリヤさん、そして私。

ボルシチからはじまる油を一切使わないオーガニックのメニューの一皿一皿の美味しさと美しさに、いちいち声を上げる、感激や揃いの私たちでした。

なんと!カツレツも、ミートボールも、ピロシキも、油を使ってないのです。
ダイエット中の人にも嬉しいメニュー。


そして、ひじきとクルミが入ったピロシキもあるのです!
長野に住んでいた頃、地元名物の「おやき」からヒントを得て、ナタリヤさんが考案したオリジナル。

お店のインテリアも、オーナーシェフのナタリアさんの人柄にも感動!
ナタリヤさんは、ロシア人で、ご主人は日本人で、アンティークショップを経営していた方。まだ小さい三人のお子さんを育てながら、心を込めたお料理を、お客さんのために作っています。
ビーツを使ったデザートのケーキも、もちろんナタリヤさんのお手製。

元々はロシアの紅茶というクスミティも、とても種類が豊富にあります。
私のお気に入りはチョコレートのティ。

そして、7月。師匠ヤッコさんのお誕生日をロンドンから来られた真知子さんと祝うことになったので、私は即座に、このお店でのランチをセッティングしました。
お店に飾ってある、中原淳一に原画に感激したり

真知子さんは、イギリス人のご主人のことも「今度連れてきたいわ!」と。

ロシア語で、ハッピーバースデーと書かれたお皿の上のケーキは、ロシアでもっとも有名な「ナポレオン」という名前のケーキだそうです。もちろん、これも、ナタリヤさんのお手製。

「私、実は、8分の1、ロシアの血が入ってるのよ」とヤッコさん。
「あ、たしかに顔が」とナタリヤさん。

夏生まれのヤッコさんに、私がプレゼントしたのは風鈴。
「これからも、若々しい人生の音色を奏でていってくださいね!」
そんな思いを込めて、敢えて、昔ながらのものではなく、若いガラス作家さんの作ったものを。
ラッピングを開け、出した途端、みんなで、「あらー、ここのステンドグラスにピッタリ!」というわけで、お店の窓のところで撮影したのですが、
偶然にもヤッコさんが着ていた、真知子さんデザイン(machiko jinto LONDON)のお洋服も、背景と風鈴にピッタリでした!

6月に集まったメンバーも、今回のヤッコさん、真知子さんも
「なんだか、お店じゃなくて、人のお家に遊びに来たみたいね!」と言ったカフェ・エルミタージュ。

場所は井の頭通り添い。アールデコ風の一軒家です。最寄り駅は、代々木上原か東北沢。

みんなに教えたいような、教えたくないような気持ちでもあり(はい、これは私のエゴです。笑)
絶対、行きたーい!って思う人は、自分でネットで調べてね!